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ビジネス・プライベートシーンで活用できる印象力とコミュニケーション能力を磨く秘訣をお伝えします。

一方通行のコミュニケーションから学べること

こんにちは。
印象とコミュニケーションの専門家 あらかき咲美です。

コミュニケーションとは、相互理解や対話(キャッチボール)といった双方通行のやりとりだという認識が強いのではないでしょうか?
コミュニケーションには、双方通行、一方通行、相手とのコミュニケーション、自分とのコミュニケーションがありますが、それぞれの違いを知る理解することで、より深くコミュニケーションの学びを深めお互いを理解することができます。

今回は、一方通行のコミュニケーションから学べることを考えてみましょう。

もちろん、双方通行のコミュニケーションでお互いを理解することが大切ですが、どのようなケースが「一方通行のコミュニケーション」であるのかを知ることと同時に、その特性を理解することも大切です。

Contents

一方通行のコミュニケーションとは

一方通行のコミュニケーションとは、文字通り一方から発せられるもので、やりとりのないコミュニケーションを指します。日常生活の中で、一歩通行のコミュニケーションはどのようなものがあると思いますか?

日常生活の中でよく見られる一歩通行のコミュニケーションにはこのようなものがあります。

  • 第一印象と印象に関するコミュニケーション
  • 応募書類等でのコミュニケーション
  • SNS,HPなど・・・

わかりやすい事例を2つ紹介していきます。

第一印象と印象に関するコミュニケーション

一方通行のコミュニケーション1つ目は、第一印象と印象に関するコミュニケーションです。

言葉を交わす前の初めて出会った瞬間、人は主に視覚情報から印象を感じています。例えば、歩き方や姿勢が凛としていている姿や、スーツやジャケットの着こなしや色からは誠実そうなイメージを感じることができます。他にも、服装がカラフルで個性的であると、「センスがありそうだな!」と感じたり、表情や全体のイメージから、話しやすそう、強そう、怖そう、ユーモアがありそうと感じたりしているかもしれません。

また、初めての出会いの第一印象だけでなく、私たちは日頃から行く先々で様々な人に印象を与えている可能性があります。

私のエピソードの中からその事例をご紹介します。数年前、素敵で落ち着く空間のホテルラウンジでコーヒーを飲んでいた時、わたしの視界の中に60代を超えるであろう素敵な女性が入ってきました。ラウンジに入ってテーブルまで歩く姿、そして椅子に腰掛けるまでの流れの所作が大変美しかっただけでなく、椅子に腰かけた後は、さっと緩やかな動きで、バックからハンカチーフを取り出し膝に広げる仕草も上品。服装&ハットも品のある素材とグレートーンでまとめ全体的にバランスがとても良く、「とても素敵だな。あのような年齢の重ね方をしたいな。」と、とても印象に残りました。今でもその光景が鮮明に蘇るほど、強烈だったのです。このような経験、皆さんもあるのではないでしょうか?

このことからも、私たちは初めての第一印象だけでなく、人や空間、場所など含めて視覚情報から印象を感じていますし、こちらからの意図なく無意識的であっても、知らず知らずのうちに周りに印象を与えているということです。

応募書類等でのコミュニケーション

一方通行のコミュニケーション2つ目は、応募書類等でのコミュニケーションです。

就職・転職活動の際、履歴書や職務経歴書を志望する企業に提出しますが、この応募書類も一歩通行のコミュニケーションです。就職や転職予定の方はしっかりと心得ておきましょう。

企業の人事担当者は送られてきた応募書類の皆さんの写真や経歴、志望動機などを見て、応募者の人物像を勝手にイメージしています。企業側にも一緒に働きたい社員像のイメージがあり、経歴や持っている資格、志望動機、手書きで書いた履歴書なら文字の印象、写真から感じる印象で面接するかしないかを判断しています。そのため、応募書類を作成する場合は働きたい企業のことをよく調べ、なぜその職種に就きたいのかという目的や思いを掘り下げて考え、また、働きたい企業がどのような人材を必要としているのかをイメージし、そのイメージに合った証明写真を撮影し、すでに採用されたかのような気持ちで応募書類を丁寧に作成することをお勧めします。

応募書類のコミュニケーションは一方通行ですが、こちらから印象をアプローチできる積極的なコミュニケーションでもあるのです。

今回は2つの事例をいたしましたが、他にも一歩通行のコミュニケーションはあります。手紙、メール などは相手から反応がない場合、またblog、HP、SNSなども含まれます。一方通行とはいえ、コミュニケーションの手段に変わりはなく、その先には印象を与える相手がいるということをしっかりと意識しておきましょう。

最終的なコミュニケーションの成立とは

コミュニケーションの多くは双方通行です。発信者が伝えたいことが受信者側に伝わった時に初めてコミュニケーションは成立します。コミュニケーションは受信者側が発信者の言葉の表現(内容)や声のトーン、話すスピード、話す間、表情、態度や振る舞いを通して、どのように感じ受け止めたかが優先されます。

となると、双方通行のコミュニケーションであっても「結局、受信者側の受け止め方次第なのでは…?」とも思ってしまいますが、結局、双方通行でお互い会話をしながら受信者と発信者の役割を交互にしているので、実は「お互い様」なのです。大切なことは、ちゃんと伝えたいことが「相手に伝わっているか?」「相手が伝えたいことを理解しようとしている私がいるか?」を含めて相手の反応をしっかり聴覚と視覚を意識することです。自分自身も相手を通してどんな反応が起こっているか?を感じ取る力を磨き続ける必要があります。

手紙やメール、SNSなどでやり取りをする相手が、信頼関係がある友人や知人であれば、コミュニケーションスキルの不足が原因で大きな問題が起きることは少ないでしょうけれど、特に、blog・HP・チラシなども含めて不特定多数の方に発信する場合は、完全なる一方通行のコミュニケーションとなるので、より一層の配慮が必要です。どのような方にキャッチしてほしいかを明確にして言葉・写真なども意識しなければなりません。

一方通行のコミュニケーションは、双方通行のコミュニケーションにつながる前段階です。双方通行のコミュニケーションをスムーズに行うためにも、一方通行のコミュニケーションを軽視することなく、そのスキルをしっかりと磨いていきましょう。

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